10年前のこと
311、その時がら10年たちました。
みんなが書いているであろうこの事をわたしも、書いておこうと思いました。
10年前の震災のとき、
勤めていたビューガーデン(ガーデンショップ)の春オープンの準備中でした。
地震がおさまって、スタッフはそれぞれの家に帰りました。
その前に、
ハウスの中の、仕入れていたたくさんの植物たちの
養生だけをしにいきました。
いつまで、お休みするかわからなかったから。
水をやり、水分が蒸発しないように、
春先の寒さにやられないように寒冷紗をかけました。
つぼみを持つパンジービオラが輝いていました。
ハウスに鍵をかけるとき、中に向かって
「がんばってね、よろしくね。」
と思わず語りかけたことを覚えています。
入ったばかりのスタッフが、きょとんとしていました。笑
1週間くらいあと、少し落ち着いて、やれることをしよう、と、
またハウスに戻ったとき、
パンジービオラたち、他の植物たちも元気にしていました。
あの声掛けがよかったんだ、と密かに思っているの。
(いや公言したな。)
(いばったかも。)
気持ちをかけているよ、ということが
植物に伝わったのだと思っています。
昨日、黄色いビオラを買いました。
思い出して。
黄色にしたのは、春のあかるい日差しを思わせるからです。
春はきいろい花が多いのは
お日様のひかりを集めているから、という気がしてきます。
10年という歳月と、そしてまた続いていく日々の日常に
祈りを持ちたいと思いました。
やわらかな黄色のひかりのイメージで。
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